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薪ストーブQ&A;触媒方式とクリーンバーン方式


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触媒方式とクリーンバーン方式の違い
輻射式と対流式よりも実際面で違いが出るのが、触媒(キャタリティック・コンバスター)方式とクリーンバーン方式の違いでしょう。最近の薪ストーブは薪が燃えた煙をもう一度燃焼させる(二次燃焼させる)構造になっていますが、このふたつの方式の違いは、その二次燃焼を行う方法の違いです。

まずはざっとふたつの方式について解説しましょう。
触媒方式というのは、触媒(キャタリティック・コンバスター)というパーツを通して二次燃焼を行います。触媒とは、網目状に成型されたセラミックの基質にプラチナなどの特殊コーティングが施されたもので、ここを通る煙は、化学反応により低温でも燃焼が始まるという特徴があります。この触媒を使用して二次燃焼を行う方式を「触媒方式」と呼びます。
クリーンバーン方式は、触媒を使わず、火室上部に通風パイプを通し、そのパイプに開けられた通気孔から空気を送り込んで、薪が燃えた煙に新しい酸素を供給することによって二次燃焼を促す方式です。
このように二次燃焼させる仕組みが異なりますから、内部の構造も大きく異なってきます。
クリーンバーン方式は、火室上部に何本かのパイプを通す程度ですから、比較的シンプルな構造となっています。その反面、触媒方式はやや複雑になります。
まず、網目状の触媒は煙の流れにとっては大きな抵抗になります。特にストーブの立ち上げ時などで煙突のドラフトが弱い時は、そのままではなかなか炎が育ってくれません。そこで触媒方式の場合は、そういった時のためにもうひとつ、触媒を通らないスムーズな排煙経路が用意してあります。たいていはダンパーレバーで切り替えができ、着火時などは煙が直接煙突に抜けるようなスムーズな経路を選択するようになります。

触媒方式の方がクリーンバーン方式よりも低温で二次燃焼を開始でき、また、より高い燃焼効率を持ちますが、触媒自体が消耗品です。使用に応じて燃焼効率は落ちていき、最終的には触媒の交換が必要となります。とはいえ、これらの比較は非常に高いレベルでの細かい実験数値の比較であり、実際の薪ストーブ使用上は、これらの燃焼効率の違いはほとんど判りません。一流どころのメーカーのストーブであれば、触媒方式であれクリーンバーン方式であれ、燃焼効率の数字を比べるのはさほど意味がないでしょう。

しかし、実際に生活の中で薪ストーブを使っていくと、この燃焼方式の違いが、燃焼効率の数字以外の部分で大きく影響してきます。

まずは、ランニングコスト。クリーンバーンの通風パイプは滅多なことでは壊れませんが、触媒方式の触媒は消耗品です。焚く頻度、焚き方や薪によって違いはあるものの、2〜4年で交換となります。新品の触媒の価格は、ダッチウエスト系が¥25,200、バーモントキャスティングスのイントレピッドUは¥16,800、アンコールは¥24,150です(平成19年4月現在)。この定期的な交換コストは触媒方式の宿命です。
また、触媒方式は、切り替え可能なふたつの排煙経路を持つという複雑な構造も、ランニングコスト的にはマイナスです。高温に晒されるストーブ内部では、鋳鉄ですら(長い目で見ると)消耗品です。複雑な構造になればなるほど細かいパーツが増えて、メンテナンスの手間が増え、交換の必要も増えていくことになるのです。まあ、交換となると10年とかそういったスパンではありますが。ここもシンプルな構造のクリーンバーン方式と比べると、より多くの維持手間やランニングコストを覚悟しなければならない部分です。

次は、使い勝手の面で比較してみましょう。
この使い勝手の面では、ふたつの排煙経路を持つ触媒方式がややリードします。
ダンパーで排煙経路を切り替えられるということは、自転車に例えると「ギア付き」のようなものです。上り坂での自転車の発進をイメージしてください。「ひとつのギアしかない」クリーンバーン方式に比べると、「切り替えギアを持つ」触媒方式の方が、ストーブの立ち上がりが特に楽になります。これは、実際のところ大きなメリットです。
また、ストーブの立ち上がり以外でも、この「ギア」は重宝します。太い薪をくべて一時的に火勢が弱くなった時や、薪の投入タイミングを逃して下火になってしまった時など、スムーズな排煙経路の方に切り替えてやれば、より速やかに火を回復させることができます。

と、このように、ふたつの方式には実際面の違いが出てきます。簡単に言えば、コストを取るか使いやすさを取るか、というところでしょうか。ただ、これ以外にもまだまだ細かい違いはあります。トータルの薪の消費はやや触媒式の方が少なかったり、逆に、眺められる炎の表情の多さはクリーンバーン方式の方が優っていたり……。
結局のところ、どちらが良いかなどということはありません。「住めば都」のたとえのとおり、惚れ込んだ機種が一番なのかもしれませんね。


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