| 後悔しない煙突プランとは? |
| 煙突プランが悪いと、薪ストーブは本当に手に負えない駄々っ子のようになり得ます。そうならないための煙突プランのポイントを紹介しましょう。 |
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こんな薪ストーブはストレスばっかり
薪ストーブを設置する側(建設業界)に未だノウハウが蓄積されきっていないので、せっかくの薪ストーブが死んでいる、もしくは使えないものにされている施工例をまだ見かけます。それでも、何も知らない人は「こういうものだ」と思い込んでいたり。
−−ちょっと待った!
せめてこれから薪ストーブを導入する人は、ここを読んで快適な薪ストーブライフを迎え入れましょう。
後悔しない煙突プランとは?(中編)
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<煙突プランの基本諸原則 〜煙突の長さ〜>
さて、前振りの煙突の説明が終わったところで、いよいよ「煙突はまっすぐ」という大原則の他の、薪ストーブの煙突の諸原則を説明しましょう。
まず、煙突自体の長さ(高低差)ですが、4.5m以上必要です。
煙突の吸い込みの強さ(=ドラフト)は、その高低差に比例します。極端に短い煙突はしっかりと煙を吸い込んでくれないので、薪ストーブを快適に使用するうえで、この程度の長さは確実に必要となってきます。
次に、屋根と煙突の位置関係です。屋根面より煙突を高く伸ばすのは当たり前ですが、どこまで高く伸ばすか、という部分についても注意が必要です。
というのは、万が一の煙道火災を想定して、ということもありますが、それ以上に風の影響を考慮してのことです。
一般に、屋根のような形状の障害物に風が吹きつける際、必ず「巻き風」が生じます。また、屋根面にぶつかって風が押されることもあり、屋根の上には、風が吹くたびに風圧帯と呼ばれる一時的に気圧が高い帯状の層が発生します。
その風圧帯が煙突のトップにかぶさってしまうと、煙突内部や室内の方が格段に気圧が低いので、風が煙突から一気に吹き込むことになります。そうなると、煙は全て押し戻され、室内に逆流する結果となります。
幸い、風圧帯ができる範囲というのは屋根面に対しておおむね決まっていますので、屋根面より煙突を立ち上げる際は、その範囲より高く立ち上げてやれば逆流を避けることが出来る、ということになります。
その高さを、薪ストーブ業界は「3・6・9の法則」と呼んでいます。
まず屋根面より煙突を最低90cm立ち上げる/煙突から水平3mの距離に屋根面がくる高さを割り出し、そこからさらに60cm以上煙突を高く伸ばす(水平3m以内に棟がある場合は棟から60cm以上)、というものです。ちょっとややこしいですが、5寸勾配の屋根の場合は、煙突は屋根面から2.1m立ち上げればよい、ということになります。
以上が煙突の長さに対する原則ですが、特に風圧帯対策の「3・6・9の法則」を馬鹿正直にやると、例えば屋根がカネ勾配(45°傾斜)の場合、実に煙突は3.6mも立ち上げなくてはいけなくなります。煙突掃除だけ考えても非現実的ですよね。そういった場合は煙突のトップを逆風に強いタイプにし、煙突の高さは適度に抑えてしまいます。これは煙突内部の煙の冷却を抑えるという意味でも良い手段ですが、100%逆風を防止できるトップは存在しません。やはり風圧帯とのバランスを見る必要があります。このあたりは、その家屋の立地的特色(風の通り道など)も含めて、専門の薪ストーブショップに相談した方が良いでしょう。
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