| 後悔しない煙突プランとは? |
| 煙突プランが悪いと、薪ストーブは本当に手に負えない駄々っ子のようになり得ます。そうならないための煙突プランのポイントを紹介しましょう。 |
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こんな薪ストーブはストレスばっかり
薪ストーブを設置する側(建設業界)に未だノウハウが蓄積されきっていないので、せっかくの薪ストーブが死んでいる、もしくは使えないものにされている施工例をまだ見かけます。それでも、何も知らない人は「こういうものだ」と思い込んでいたり。
−−ちょっと待った!
せめてこれから薪ストーブを導入する人は、ここを読んで快適な薪ストーブライフを迎え入れましょう。
後悔しない煙突プランとは?(後編)
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<煙突プランの基本諸原則 〜二重煙突を使う範囲〜>
さて、煙突の高さはだいたい分かったと思いますので、次はその煙突の内訳についてです。
日本暖炉ストーブ協会では、屋外と屋根などの貫通部は(シングル煙突ではなく)二重煙突を使いなさい、と提唱しています。これは、屋根などの貫通部については安全面から、屋外については煙を冷やさないという効率の面から、とても理に適った方針です。
具体的に平屋の例でいうと、天井(のちょっと下)から上は全て二重煙突、ということです。そこからストーブまでの間の煙突は、安全距離さえ確保できれば(詳しくは「安全な薪ストーブの設置とは?」を参照)、シングル煙突でも構いません。
ただ、吹き抜けに煙突を通すような場合、これは日本暖炉ストーブ協会の提唱ではないのですが、ひとつ注意しておいた方が良いポイントがあります。
室内で安全距離も確保できているからと言って、吹き抜け全てにシングル煙突を使ってしまうと、やはり煙の冷却が多く、煙の抜けや煤のつき具合の面でマイナスになります。シングル煙突は、最長で2.4mぐらいまでにしておいた方が、より快適に薪ストーブを使うことができます。ここの部分は、煙突の全体の長さなどの諸要因とのバランスを見ながら判断した方が良いでしょう。
ちなみに、先述の煙突長さ4.5m以上という原則が難しい場合、問答無用で全て二重煙突にすれば、かなりのフォローとすることができます。
<おまけ 〜 「壁抜き」煙突の本当のところ>
とにかく煙突プランの原則は、くどいようですが、煙突はできるだけ曲ずに煙をスムーズに排出させる、ということです。ですので、ここまで(多少煙突を曲げても)まっすぐ屋根を抜いて立ち上げる、という方向で諸事説明してきました。
しかし、実際に薪ストーブを設置している家を見ると、ストーブ背面の壁を抜いて、家の外壁沿いに煙突を立ち上げているプランを見かけることがあると思います。
それは(屋根抜きに対し)「壁抜き」と呼ばれていますが、絶対ダメ、という程ではないもののあまりオススメはできないプランです。壁を抜く際、煙突が横引きになるからです。上に昇りたがる煙を真横に走らせる訳ですから、煙の抜けは当然悪くなります。
まあ、煙突全体でそれなりの高低差を持っていれば、壁抜きで多少煙が抜けづらくても、それなりに使えます。いつしか「こういうものだ」と慣れてしまう人も多いでしょう。しかし、壁抜き自体のその他のデメリットとして、曲がり煙突など細かいパーツが増えるため、設置時の煙突コストが5〜10万ほどアップする、ということがあります。加えて、煙突の横引き部分に煤が付きやすいくせに、煙突掃除は非常にやりづらい、という実際面の不便さをずっと引きずることになります。煙が抜けづらくなるうえにこれですから、これから薪ストーブを設置しようという人は、煙突の壁抜きは避けるべきでしょう。
また、工務店などによっては、「煙突は屋根を抜くと雨漏りするから、壁を抜くべきだ」という方針のところがありますが、薪ストーブというものに対し、きちんとした知識があるのか非常に疑問に思います。雨漏りに関しても、専用の部材を使ってきちんと施工をすればなんら問題はありません。最近はトップライト(天窓)をつける住宅が増えていますが、そんな開閉式の窓を屋根に付ける方がよっぽど雨漏りにつながると思いませんか?
まあ、トップライトもきちんと施工すれば雨漏りはしません。「煙突は壁抜きだ…」というところは、薪ストーブのノウハウがない、と単純に白状しているようなものかもしれませんね。
話がやや逸れましたが、まとめると、壁抜きは使い勝手が悪くなるうえにコストもアップする手法、はっきりいって良い所はありません。薪ストーブ設置場所の変更なども含めて色々と検討したうえで、どうしてもそうせざるを得ないとき、最後にとるべき最終手段といえるでしょう。
ちなみに、「安全な薪ストーブの設置とは?」で紹介した日本暖炉ストーブ協会では、煙突の横引きを1m以内にするよう推奨しています。何の強制力もないのですが、余程の煙突高さを持たせない限りは従っておいたほうが良いでしょう。
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