| ウチの薪ストーブは暖かくない |
| 工務店などにお任せしてしまった人からよく聞く話です。何が悪かったんでしょうか。代表的な原因を解説しましょう。 |
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こんな薪ストーブはストレスばっかり
薪ストーブを設置する側(建設業界)に未だノウハウが蓄積されきっていないので、せっかくの薪ストーブが死んでいる、もしくは使えないものにされている施工例をまだ見かけます。それでも、何も知らない人は「こういうものだ」と思い込んでいたり。
−−ちょっと待った!
せめてこれから薪ストーブを導入する人は、ここを読んで快適な薪ストーブライフを迎え入れましょう。
ウチの薪ストーブは暖かくない
せっかく薪ストーブを入れても、一番悲しいのがこれ。薪ストーブは、設置プランによって様々なストレスが出てきてしまいますが、まずは、この「暖かくない」ということになり得るポイントを解説しましょう。
<薪ストーブ機種の選び方>
ひょっとしたら、基本の基本、ここが原因かもしれません。要は、小型すぎる機種を選んでしまった、ということです。カタログに載っている「暖房面積」を鵜呑みにして機種を選ぶと、往々にしてこうなる場合があります。
自動車のカタログに記載されている燃費と同様、薪ストーブのカタログに記載されている数値は参考数値です。使用する条件で当然変わりますが、カタログの暖房面積は、その機種の「最大暖房面積」ぐらいに見れば間違いはないでしょう。
例として、以下の項目全てが好条件、ということでなければ、やはりひとつふたつ大型の機種を選ぶべきです。
・地域的特色(温暖な地方と寒冷地/寒冷地の場合は特に大幅に修正が必要)
・家の構造(高断熱・高気密、窓など開口部の面積とそこの断熱性/ペアガラスなど)
・天井高や間取り(暖かい空気は上に逃げます→天井が高いと不利/2階があるのも不利)
・ライフスタイル(常に誰かが家にいる/夜しか人がいない)
などなど。
他にも要素はありますが、やはり「少し大きいかな?」ぐらいが結果として評判が良いようです。
<設置場所>
これも非常に大切です。
薪ストーブ設置の相談を受けると、多くの方は初め「部屋のコーナー」に設置するイメージでいますが、実は、効率的な薪ストーブの理想原則は、家の真ん中に薪ストーブがあること。
温風を前方に吹き出すファンヒーターと異なり、薪ストーブは360°の方向に輻射熱を出しますから、家または部屋の隅に押し込めてしまうと、それだけ効率は悪くなります。例えば部屋のコーナーに設置した場合、360°に出る熱のうち前方90°分しか実際的な暖房に使われず、残りの270°への熱は後ろの壁を温めているだけとなるのです。
まあ、これはちょっと乱暴な解説で、実際は(特に背面にレンガの炉壁を立てている場合)温められた背面の壁からゆっくりと熱が放出されていくので、最終的な暖房効果としては大きな差はないかもしれません。とはいえ、それにはそれなりの長時間、薪ストーブを焚いていないといけません。つまり、部屋のコーナーに薪ストーブを設置するということは、ただでさえ部屋の暖まりが遅いという欠点を持つ薪ストーブの、その欠点を助長するような設置プランである、ということです。薪ストーブの設置場所には間取りやスペース的な兼ね合いもありますが、できればそういった部屋のコーナーは避けたいところ、というのが実際のところです。
また、暖房効率の良い設置プランを考えるにあたって、屋内の空気の循環を考えるのも大切です。特に吹き抜けがある間取りの場合など、暖かい空気はみな上に逃げていきますから、シーリングファンなどで人のいる高さまで下ろしてやるなどの工夫が必要です。
更に言えば、各部屋間の空気の循環(暖気の流れ)を意識した間取りになっていれば、薪ストーブ一台で屋内全ての暖をとることも十二分に可能です。
最近は屋内空気の機械的循環システムを備えた住宅もありますが、工夫次第では自然の対流のみでもある程度循環させることができます。これからマイホームを新築する方は、いろいろと工夫してみるのも悪くないと思いますよ。
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