| 安全な薪ストーブの設置とは |
法律が当てにならない今、何に拠って安全を確保すべきでしょうか?
実際の危険とその対策を解説します。 |
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あなたの薪ストーブは火事になる
ちょっとショッキングなタイトルですが、場合によってはあり得ることです。
安全な薪ストーブの設置とは?
<薪ストーブの”現実かつ明白な”危険ポイント>
前回の「薪ストーブと法規制」の中で、低温炭化について説明しました。ではまず、薪ストーブまわりで低温炭化になり、火災が発生する可能性があるポイントを、もう少し具体的に解説しましょう。
薪ストーブからの熱
これはもう普通に考えてあり得るケースですね。薪ストーブからは、ガスコンロなどとは比較にならない熱が、全方向に放射されます。何もしなければ速やかに低温炭化が始まるでしょう。壁際に設置する場合は、もちろんその壁に遮熱の方策をしてやる必要があります。そして、床にも忘れずに対処が必要です。
まあ、土間に薪ストーブを設置する場合は直置きでも構いませんし、壁がコンクリート打ちっぱなしであれば、同様に遮熱の処置は不要です(そもそも燃えないものですから)。
ただ、「ウチは壁に石膏ボードを貼っているから大丈夫でしょ」という方がたまにいらっしゃいますが、石膏ボードは表面に紙が貼ってありますし、また壁の仕上げとして、その上からクロス(壁紙)を貼っていたりします。何より怖いのが、日本の家屋はほとんどが木造住宅だということ。木材で柱を立てて、そこに石膏ボードなりを貼っているだけです。
つまり石膏自体は不燃でも、壁自体に燃えるものが沢山含まれている、ということになり、当然のことながら低温炭化、火災の危険があります。
煙突からの熱
ストーブ本体からの熱は皆さん気にされるのですが、煙突からの熱も充分すぎるぐらいに危険です。高性能な薪ストーブの場合はなおさらです。法律どおりに壁から15cm、なんて距離にしたら、場合によっては一ヶ月で火災になってもおかしくありません。
煙道火災
低温炭化からの火災とは違うのですが、そこからの火災と同じぐらいのウエイトを占めているのが、この煙道火災と呼ばれるものです。簡単に言うと、煙突内部に付着したクレオソート(タール)に火がついて燃えてしまう現象です。クレオソートは一旦火がつくと非常に激しく燃える性質があり、この煙道火災が発生すると、室内の煙突(たいてい黒)は熱せられて真っ赤に輝き、外に出てみると煙突の先端から2〜3mもの炎が噴出している例もあるそうです。
こうなると、きちんと遮熱対策をしていても気休めにしかなりませんし、また、煙突先端からの炎がどこにも燃え移らないよう祈るしかありません。
ただこれは、施工上の安全対策というより、煙突掃除をきちんとやっていれば100%防げます。クレオソート(タール)が燃え上がるぐらい付着する前に除去してしまえ、ということですね。さらに言うと、クレオソートは@乾燥が不十分な薪を焚いたとき、A火を燻らせたとき、この二つの場合に大量に発生します。つまり、きちんとマニュアルどおりにやっていれば、煙道火災を心配する必要はいっさいナシ、というところですね。
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